見た目の前に確認したい「現場環境」と「ガス」の話
古家のリノベーションを考え始めると、
どうしても最初に目がいくのは「完成後のイメージ」ではないでしょうか。
新しいキッチン、コンロ、給湯器、お風呂…。
「どんな設備にしようか」と考える時間は、とても楽しいものです。
今回のリノベ案件でも、オーナーさんは完成後の暮らしを思い描きながら、
キッチンなどの設備を早めに決めたいというお気持ちが強くありました。
ただ、実際に進めてみて
「これは先に確認しておかないと後で困るな」
と感じたことが、いくつかありました。
大工さんへの直接発注で気づいた「前提のズレ」
今回は、大工さんに直接工事をお願いする形でリノベを進めています。
大工さんからは、
「◯日から現場に入りますね」
と、はっきりした日程の連絡がありました。
ここで、ひとつ見落としがちなのが
現場の“使える状態”の確認です。
大工さん側は当然のように、
- 水道は使える
- 電気は通っている
という前提で現場に入るケースがほとんどです。
実際、
- 電動工具
- 照明
- 掃除や作業中の水
これらが使えないと、仕事になりません。
一方でオーナーさんは、
「今、水道って使える状態だったかな?」
「電気、止めてないかな?」
といった点まで、事前に確認していないことも少なくありません。
水道・電気が使えないとどうなるか
もし現場で
- 水道が止まっている
- 電気が通っていない
ということが起きると、
- 作業がその日から始められない
- 仮設工事や手配が必要になる
- 結果として工期が伸びる
といった影響が出てきます。
大工さんが悪いわけでも、
オーナーさんが悪いわけでもありません。
ただ、
「そこは使えるもの」という認識のズレ
これが原因になることが多いと感じました。
そして、次に重要だったのが「ガス」の話
もうひとつ、今回のリノベで大切だと感じたのが
ガスの種類の確認です。
今回の古家では、
- 現在のプロパンガスをそのまま使うのか
- 都市ガスに切り替えるのか
この点が、はっきりしていませんでした。
普段の生活ではあまり意識しませんが、
ガスの種類は 設備選びに直結 します。
たとえば
- コンロはプロパン用か都市ガス用か
- 給湯器の仕様
- 将来的なランニングコスト
こうした点が変わってきます。
ガスの切り替えは「簡単」ではない
「都市ガスに切り替えればいいのでは?」
と思われる方も多いのですが、実はそう簡単ではありません。
都市ガスに切り替える場合には、
- 道路からのガス管引き込み
- 敷地内・建物内の配管工事
- 工事費用(数十万円かかることも)
- 工事ができるかどうかの事前調査
といった工程が必要になります。
場所や条件によっては、
そもそも都市ガスが引けない というケースもあります。
設備を先に決めると起こりがちなこと
ガスの種類が確定しないまま設備を発注してしまうと、
- 都市ガス用で決めたコンロが使えなかった
- 仕様変更で追加費用が発生
- 納期の組み直し
- 気持ちの面でも一度テンションが下がってしまう
…といったことが起こりがちです。
※今回は都市ガス切り替え工事が多額となることから、結局プロパンガスのまま使うことになりましたが、都市ガス用で発注していたコンロはプロパンガス用に取り換え、工期の組み直しをしなければならないという状況が発生しました。
せっかく楽しく進めているリノベーションですから、
こうした「後戻り」はできるだけ避けたいところです。
今回のリノベでの学び
今回の案件を通じて強く感じたのは、
リノベーションでは
「見える部分」より先に
「工事の前提条件」と「インフラ確認」
これがとても大切だということでした。
特に最初に確認しておきたいのは、
- 水道・電気は使える状態か
- ガス(プロパン/都市ガス)
- 給排水
- 電気容量
※古い住居では200V電源が使えない家屋も多く、その場合は電気工事が別途必要になります
これらを整理しておくだけで、
工事はぐっとスムーズになります。
これから古家リノベを考える方へ
古家のリノベーションは、
新築とは違い「想定外」が起きやすいものです。
だからこそ、
・見た目
・デザイン
の前に、
現場が“工事できる状態か”を確認することが、
結果的に満足度の高いリノベにつながると感じています。
📩 ご相談について
古家の購入やリノベーションについて、
「何から確認すればいいのかわからない」
そんなご相談も増えています。
状況を整理しながら、
無理のない進め方をご一緒に考えることもできますので、
気になることがあればお気軽にご相談ください。


